スイスがオンラインカジノ解禁後初、4事業者の営業を認める

スイスがオンラインカジノ解禁後初、4事業者の営業を認める

2019年6月7日スイス連邦参事会(内閣)は、バーデン、ダボス、ルツェルン、プファフィコンにあるカジノの事業者ライセンスを新たにオンラインカジノゲーム事業を運営できるよう認める声明を発表しました。

スイスがオンラインカジノ解禁後初、4事業者の営業を認める

これはスイスのゲーム事業者によるカジノゲーム(ポーカー、ルーレット、ブラックジャック)のオンラインでの提供を認める2019年1月施行(条文の一部は7月1日施行予定)の賭博法に基づいて行った措置です。

提供予定のゲームについては、連邦ゲーム事業者監督委員会(CFJMによる承認を得られ次第、オンラインでの提供が可能とります。

カジノ規制改正の背景

カジノ規制改正の背景

スイスでも、ギャンブル中毒対策や各種賭博サービスの課税の要否、不正防止など公正性の確保が課題となってきましたが、時代の流れに勝てなかったようです。

スイスでのオンラインカジノ規制改正の流れを時系列で見てみましょう。

カジノ規制改正(時系列)

  • 2012年3月の国民投票賭博の規制をめぐる憲法改正が可決
  • 2015年に 賭博の規制をめぐる憲法の法案が起草
  • 2017年9月に賭博法として連邦議会で可決。
  • 2018年6月、同法に対する国民投票が行われ、72.9%の賛成で可決。

国民投票で賭博の規制をめぐる憲法まで改正してしますとはスゴイですね。

この法律は、くじとスポーツ賭博に課税し、カジノが非課税という不均衡を是正して、マネーロンダリングや不正賭博防止措置を講じているようです。

スイスのイメージ的にもマネロンや不正賭博はよくないので結構厳しい措置がとられるようですが、あまり厳し過ぎるとオンラインカジノの業者の参入障壁が高くなりビジネスとして難しくなるような気がするのは僕だけでしょうか。

7月1日からは、無許可のオンラインギャンブルへのアクセスを制限することが可能になり、スイスのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に対して、外国から無許可のオンラインカジノサービスが提供できないような措置を義務付けました。

スイス国内および近隣のカジノ産業は、ギャンブル中毒への批判や、外国の事業者が提供するオンラインカジノとの競争にさらされており、衰退傾向にあります。

ジュネーブ州内唯一のカジノ「メイラン カジノ」の2018年の売上高が前年比0.5%減となったこと、また欧州最大との触れ込みで2007年にスイス南部に隣接するイタリア・コモ州に設立されたカジノが、経営不振から2018年7月に閉鎖され更生の途上にあることを報じています。

引用元: トリビューン・ド・ジュネーブ紙

まとめ

賭博法には、規制強化とともにインターネットカジノの解禁が盛り込まれているようですが「規制と解禁」のバランスをとるのは相当難しいことが予想されます。

また、ギャンブル依存症対策のための財源確保、オンライン上の不正の防止など、スイス連邦政府が取り組むべき課題が多い割に既存のカジノの売り上げが落ちてる現況を見ると、苦労した割にはビジネス的に合わないかも知れません。

とは言えオンラインカジノ業界の売り上げ規模は右肩上がりで上昇しており、2017年度、ヨーロッパだけで5.4兆円

スイスと言えども、この流れに乗らない理由は見当たらないのではないでしょうか。