カジノで106億円熔かした大王製紙前会長へ7つの質問

カジノで106億円熔かした大王製紙前会長へ7つの質問

カジノで106億円という普通じゃ考えられない金額を熔かした大王製紙前会長の井川意高さんへカジノに関する7つの質問をまとめてみました。

いずれカジノで勝って返せると考えていた

井川意高さんプロフィール

井川意高 (いがわ・もとたか)1964年、京都府生まれ。東大法卒、87年に大王製紙入社。同社会長当時に、カジノの資金を子会社から借りていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕される。13年に懲役4年の実刑判決を受け服役。17年10月に刑期満了。近著に堀江貴文氏との共著、『東大から刑務所へ』(幻冬舎)があります。

ギャンブルにはまった理由は

ギャンブルが好きだったからです。

学生時代から友人とマージャンしたり、パチンコをやったりしていましたから、嫌いじゃなかったんです。

逮捕に至った経緯とは?

ギャンブル依存症の恐怖!~大王製紙前会長106億円借金の真実~

大王製紙社長佐光氏の判断次第では、そもそも私の借金は事件にならずに済んでいたことを指摘しておきます。

私の借金は有価証券報告書にも記載されていて、決して隠していたわけではありません。

契約では2011年9月末に返すことになっていた。

ただ、返済のための現金がなかったので関係会社の株式で代物弁済しようとしていました。

債権者である関係会社7社の取締役会で、それを認める決議をする予定だったのです。

ところが、7社は「現金で返してくれ」と言って代物弁済を拒否した。

それは、本社の指示に基づくものだったと関係会社の一部幹部が裁判で証言しています。

本社を仕切っていた佐光氏は、(井川家が保有する)大王製紙関連の株式をのどから手が出るほど欲しかったはずです。

最終的に440億円で全部引き取ったわけですから。

佐光氏が代物弁済を認めていれば、借金を返せていた。

返済されていれば事件にする必要はないと、東京地検特捜部の検事も言っていました。

服役後、仕事もしないで生活出来るのは?

私の借金を返すためにどう資金を捻出しようかとなったとき、ファミリーが持っていた大王製紙関連の株式を売ることになりました。

実は、その売値が佐光氏のおかげで2.5倍以上の440億円になったのです。

当初はファミリーが大王製紙の経営者として残っていたので非上場株は純資産価額方式で評価する必要がありました。

非上場株は純資産価額方式で評価

しかし、問題を起こした私が顧問から外されただけでなく、父や弟も大王製紙から排除されたので、ファミリーの株式売却は当事者間の取引から第三者との取引になり、税務上の制約が外れて評価額が跳ね上がったのです。

おかげで服役後、こうして仕事もせずやっていける。

皮肉なものです。

一方で、この440億円のディールは社員や株主のためになったのでしょうか。

ファミリーを排除して佐光氏は権力を安泰にした。

しかし、そのために大王製紙に約300億円(純資産価額方式による評価額と実際の売値の差額)を余計に使わせているのです。

これはサラリーマン社長の悪いところと言えます。

会社のリスクは自分のリスクじゃないわけです。

今後、何かしたいことはありますか?

私は大王製紙に入って仕事が楽しかったことは一度もないんです。

「オレは何でこんなことしているんだろう」と砂を噛むような思いでやっていた。

工場は24時間365日動いていて、マシンが少し止まっただけで大きな損失を出す装置産業です。

派手さは一切ない。

私のやりたい仕事ではありませんでした。

いまはファミリーに残った外食の企業を見ています。

これは私がやりたかったBtoC仕事ですから楽しいですが全てを懸けてやろうとは思っていません。

かといって新しい事業を立ち上げようという気持ちもない。

私自身、創業者タイプじゃないことは分かっています。

あるものを改善することはできるけど、全く新規のことはできない。

図らずもこういうことになったので、社会貢献を手伝いたいと思っています。

初めての著書の印税は全て障害児専門の保育園とDV受けた女性や子供の避難所に寄付しました。

「私もお金を出すけれど、皆さんも出してください」と慈善事業のためなら頭を下げにどこへでも行きます。

私の人脈や知識を活用してもらえればいいなと思っています。

カジノから足を洗ったのですか?

カジノはね、預けてるのを取り返さないといけないですね(笑)。

最近、知人を連れて行って来ました。

わいわいやりながら海外のカジノを体験するツアーのようなものです。

私は持っていったお金をスってしまった。

また預けちゃった(笑)。

今後、本気で勝負しに行くこはありますか?

将来的にはあるのではないでしょうか。

でも、持って行ったお金をすったら終わりです。

昔のように負けたときにカジノがお金を貸してくれませんから。

パチンコや競馬やるのといっしょですよ。

カジノで地獄を見るのは、負けたときに現地でお金を借りるからなのです。

統合型リゾート施設(IR)をどう思いますか?

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の議論が進んでいますが、官僚も議員もカジノで遊んだことのない人が議論しているのは問題です。

カジノ狂いになった人間からすれば、数千円の入場料はどうかと思います。

カジノに足を踏み入れた時点で入場料分の負けが発生しているわけですから、それを取り返そうと熱くなってしまう。

時間制限を設ける案も、「終了間際に最後の大博打だ!」などと言って勝負してしまうかもしれない。

むしろ犠牲者を増やすのではないでしょうか。

回数を規制するのはぎりぎり効果があるかもしれませんが、入場料と時間規制はあさっての方向だと言わざるを得ません。

ちなみに、日本にカジノができても私は行きません。

日本ではディーラーも日本人だから。

客のことが分かってしまうじゃないですか。

日本人のハイローラー(大金を賭ける大口顧客)は国内のカジノを避けると見ています。

まとめ

カジノだけに限らずギャンブルの負けは「いつか勝って返せると思っていた」となるように考えてしまいます。

この考え方に最初からなるものではなく、カジノで何度も何度も勝負をしているうちに…

反復継続を繰り返しているうちに、徐々にですがなって行きます。

一番いいのは井川さんも言っているように「持っていたお金を刷ったら終わり」がベストです。

コメント

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